お米どころで、やさしい日本語

 5月23日に新潟県魚沼市役所で「やさしい日本語講座」を担当しました。(講師:岸本)

最寄りの浦佐駅には田中角栄元総理の銅像が。そしてすでに少し蒸し暑くなっているのに、

向こうに見える山には雪が残っていました。

ちょうど田植えが終わったところで(もちろんコシヒカリ)、あたりは美しい緑の田んぼが広がっていました。

「はて? こののどかなところにも外国人が?」と思いましたが、この静かな地域にもぽつりぽつり

外国人が増えてきているようです

 

 

  会場には市役所の職員の皆さんや関係者の皆さん約65名に集まっていただきました。

魚沼市では人権問題に力を入れておられ、外国人だけではなく、地域の皆さんが幸せに暮らせるよう、

様々な取り組みを行っておられます。

 

 その一環として、外国人対応や介護の時に力を発揮できるやさしい日本語を今回、研修に組み入れられました。

外国人に関してはまだ市の全人口の0.8%と言うことで、毎日外国人に出会うというレベルではありません。

しかし、学校では外国籍の学生が周囲の友達とコミュニケーションが取りにくいと悩んでいるケースも発生しているようです。

 

 

 講座が始まって最初に「やさしい日本語という言葉を聞いたことがありますか?」と質問すると、

約65名中お一人だけ手を挙げていただきました。

 

まだまだ私たちの「やさしい日本語を広める活動」をもっとがんばらないと!と心に誓いました。

 

 皆さま熱心に前半の基礎部分をきいていただき、後半は、いよいよ言い換え練習問題です。

 災害時の伝え方、日常会話、そして役所の窓口の言い換え練習にも積極的に取り組んでいただきました。

 答えたい方に手を挙げてもらったのですが、勇気を出して答えていただいた方が多かったことが印象的でした。

 

 魚沼市で有名なものはもちろんお米とお酒だと思っていましたが、実はかの尾瀬の入口にあたり、

なんと船に乗って尾瀬に向かうことができる観光地だと言うことを初めて知りました。

 

 このすばらし自然の中で、市民の皆さんが福祉、教育、そして外国人対応のときに、

やさしい日本語を使っていただけることを願っています(記:岸本)